coincheck(コインチェック)出金停止の解除はいつ? リップルの取引履歴から探ろう

こちらの記事に書いたように、現在コインチェックはハッキングによるネムの不正送金問題によって仮想通貨並びに日本円の出金が停止されています。

r1p-sn.hateblo.jp

 

 

 ・はじめに

インチェックは、ビットコインイーサリアムリップルネムなどを含む13種類の仮想通貨を取り扱っています。この中には匿名通貨も含まれており、この匿名通貨は、ビットコインなどと違い、保有残高や取引記録が他人に知られることなくプライバシーが保護されます。

その他の通貨はブロックチェーンから残高と取引記録を確認することが可能です。

今回は、その中で「Ripple(リップル)」に関して、簡単に調べたので載せたいと思います。

 

 

リップルでのcoincheck所有アドレスの把握

まず、coincheckが所有していたと思われるリップルのアドレスは以下の3つが考えられます。下のURLから、取引記録の確認が可能です。

rpNqAwVKdyWxZoHerUzDfgEEobNQPnQgPU

http://rippleok.com/account/rpNqAwVKdyWxZoHerUzDfgEEobNQPnQgPU

rPccPbZH4YBVmjvL4dMMkrX8J3MKGLNApQ

http://rippleok.com/account/rPccPbZH4YBVmjvL4dMMkrX8J3MKGLNApQ

rLY4rEXqFy1xyw46jC6xQ8Tk9x6ngenQzZ

http://rippleok.com/account/rLY4rEXqFy1xyw46jC6xQ8Tk9x6ngenQzZ

この3つのアドレスは、①→②→③→①と送金がループしています。

  rNX1PNC24TtRr7wpyVfvVj9ZTTfhtCTeBz

https://bithomp.com/explorer/rpNqAwVKdyWxZoHerUzDfgEEobNQPnQgPU

 これも、もしかしたらcoincheck所有のアドレスかもしれません。

 

coincheck.com

ブログに記載されているように、1/26 16:33以降は取り扱い通貨全ての出金が一時停止

されています。

f:id:r1p-sn:20180127205330p:plain

 

にもかかわらず、②のアドレスへのXRP送金が1/27 5:26:40に完了しています。2018/1/27 5:26:21に関しては、エラーが起きて送金に失敗しています。

 したがって、coincheck社所有のアドレスではないかと結論づけました。

※この後にも何回か複数のアドレスへSendしていますが、いずれもエラーにより送金できていません。

 

2018/1/27 5:26:21 トランザクション履歴

https://xrpcharts.ripple.com/#/transactions/7C4A716C5340B93E1B76729FE3483351FE9CEB3E5E7D1A738E92C1F23CBE0AF8

2018/1/27 5:26:40 トランザクション履歴

https://xrpcharts.ripple.com/#/transactions/2BC1F9F8DD2D4D262A6F79F38BA23DF29A4B1AB697F0A8E6F5DE0D8051D584AE

2018/1/27 8:00:21 トランザクション履歴

https://xrpcharts.ripple.com/#/transactions/FD3B8A9C7AFEEB70571CE34A5891D7B0AC81FDC5994923DA5647657CA9F3B0DC

 

 

リップル取引履歴より

取引所で主に使われている①のアドレスから取引記録をさかのぼると、

f:id:r1p-sn:20180127190803p:plain

2018/1/26 3:23に②のアドレスへ1億XRP送金していることがわかります。

この時間は、ハッカー集団が5億NEMを盗み出してから3時間経過した時間です。

 

この時間に1億XRP、日本円で100億円(1XRP=100円換算)もの大金を送金するのは、何らかの事情があったことが伺えます。リスクは1/26 12:52に逃がしていたことを考えると、このリップルの送金がネムの不正送金と関連があるのかはわかりません。

 

ちなみに、②のアドレスには現在、30億XRP、日本円で3000億円あります。この中のいくつがcoincheck自身のものであるのか、そこが重要ですね。

 

 

・コインチェックの推定資産

①現金

インチェックは売買手数料で約5%取っていました。

往復で約10%ですね。

この収入が使われている大部分は、サーバの維持費・CM料・アフィリエイトでしょう。(コインチェックのサーバは落ちたことなし、CMは出川哲郎さんを起用し相当な頻度で放映、アフィリエイトは1名につき13,000円(100万以上コイン売買で+10,000円)です。)

その次に・賃料・社員の給料・役員報酬に使われていると思われます。

残りの分はほとんど仮想通貨に投資していたのではないでしょうか。

そのため、現金はほとんどないと思われます。

 

②仮想通貨

次に仮想通貨の総資産(顧客分含む)を見ましょう。

インチェックは13の仮想通貨を取り扱っていました。

資産を確認できるものは現状、LSK・XRPのみです。

LSKは、34,295BTC(34,295×100万=約343億円)

https://explorer.lisk.io/address/14367838290034827614L

XRPは、3,111,384,456XRP+92,562XRP(31億×100+9万×100=約3100億円)

http://rippleok.com/account/rPccPbZH4YBVmjvL4dMMkrX8J3MKGLNApQ

http://rippleok.com/account/rpNqAwVKdyWxZoHerUzDfgEEobNQPnQgPU

以上がコールドウォレットに移動させた分ですね。

現物が確認できる物のみで、約3443億円あります。

この他に、BTC・ETH・LTCなどがありますので、総資産で考えると、相当の量になります。

 

この総資産のうち、何割が顧客のものであるのかが重要ですね。

8割が顧客のものであっても、残り2割で約680億円です。

これで、十分ネムでの損失を埋め合わせることはできますが、

680億円相当を売却すると、相場は大暴落を起こします。

売却しなければ、損失分の現金確保は厳しいでしょう。

どちらにしろ詰んでいます。

 

以上のことから、自己資本による補償は可能ですが、明確な時期の設定は難しいのでしょう。

 

 

・コインチェックの現状

corporate.coincheck.com

2018.1.30に上記のようなプレスが出されました。

数日中に、”出金再開に関する見通し”を発表するようです。

2018.2.2、3日経ちましたが発表はありません。

 

着々と店じまいをする準備をしています・・・

① JPY含む全仮想通貨の出金停止

Coincheckサービスにおける一部機能の停止について | コインチェック株式会社

② キャンペーンの停止

各キャンペーン一時停止のお知らせ | コインチェック株式会社

③ coincheckでんきのビットコイン決済・付与機能の停止

Coincheckでんきのビットコイン決済・付与機能に関する一部機能停止 | コインチェック株式会社

④ 公式ブログの永久メンテナンス(実質ブログの終了)

公式ブログメンテナンスのお知らせ | コインチェック株式会社

 

インチェック被害者の弁護団を作り、提訴するようです。

www3.nhk.or.jp

 

会社の財務内容を早急に調べる必要があるとして、金融庁が2日に立ち入り検査を行うようです。

www3.nhk.or.jp

 

biz-journal.jp

 

 

・出金停止はいつ解除される?

coincheck利用者が一番気になるのは、いつ出金停止は解除されるのかということです。

 

マルチシグの未導入、コールドウォレットではなくホットウォレットでの管理など、コインチェック自身のセキュリティへの認識の甘さが原因で起こったのは事実でしょう。

これらの問題とさらにプラスで、何らかのセキュリティ的な問題があったのは間違いないです。

そうでなければ、コインチェックへの不正アクセスは起こらないと思います。

 

このセキュリティ的な問題がどこにあってさらにそれは何が原因で出来てしまったのか、これが判明しない限り、出金停止の解除はないでしょう。

 

出金停止を把握する目安としては、

確実に取り扱い全ての通貨はコールドウォレットへ避難させています。

②のアドレスから③へ、さらに①へリップルが戻った時、

出金停止の解除は近いでしょう。

 

 

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